■今回の作品のコンセプトは、「Spring Break(スプリング・ブレイク)」ということですが?
藤野:春って、なぜだかみんなうきうきしますよね?気温も上がってきて、ちょっと仕事を休んでドライブにもいきたいな!って。そんなことを思ってコンセプトを決めました。
■まさに、今の先生の気持ちを表した作品ですね。
藤野:そうですね(笑)。作品のイメージとしては、友達とドライブに行って、今が旬のイチゴ狩りをしたり、新たに芽吹く海岸沿いのお花を眺めたり・・・といった感じですね。
■本物のイチゴを使ってのアレンジなので、甘い、いい香がしますね。
藤野:季節感たっぷりのおいしそうなイチゴと、春らしいピンク、みずみずしいグリーン、イチゴと同じレッドのお花を使って、カラフルでアクティブな作品に仕上げてみました。
■ところで、気になっているんですが、ガラスの花瓶の赤い液体はなんですか?
藤野:これはカラーウォーターって言って、今ヨーロッパの最先端のトレンドなんです。作り方は、絵の具を水で溶かすだけ。すごく簡単なのに、ものすごく見栄えがするので、私も最近自分のアレンジに良く取り入れているんですよ。
■確かに、この水のあるなしで作品イメージが全く変わりますね。
藤野:そうなんです!ちょっとした工夫で、大きく作風が変えることができるんですね。そういう簡単で効果的なテクニックを常に取り入れるようにしています。もちろん手の込んだハイテクニックな作品も作れますよ!(笑)
■まさに生徒の視点でのアレンジ作りですね。他に生徒さんの指導で心掛けていることは、何ですか?
藤野:やはり作品に自分らしさを入れる事ですね。自分らしさってむずかしいと思いがちですが、大切なのは自分が美しいと思う気持ちのままに作品を作るという事ではないでしょうか?ですから、生徒さんには、自分の感性を大事にしてもらいたいと思っています。
■なるほど。では、藤野先生らしさというのを表現すると?
藤野:実は、私自身もまだ良く分かってないんです(笑)。分かっていないというか、お花っていうのは自分の気持ちがそのまま反映されるものなんですね。ですから、お花と向き合うということは、ずーっと自分探しの旅なのかなっ?と思います。ただ、フランス留学中に培ったものは、自分の中でものすごく大きな財産になっています。
■具体的に、フランス留学をして得たものとは?
藤野:一流の講師陣による授業や、ヨーロッパ各地のフローリストでの研修を通じて、デザイン、テクニックだけでなく、プロフェッショナルとしてのベースや、デザイナーとして常に自分のスタイル追求する姿勢などをたたき込まれました。
■藤野スタイルの原点がここにありそうですね。
藤野:そうですね。ヨーロッパのアダルトでエレガントなスタイル、上流社会のパーティーに華を添える大胆なヨーロピアンスタイルが、私のバックボーンとなっています。

藤野 聖子 (横浜校デザイナー)
ヒビヤフラワーアカデミーを卒業後、花の世界の素晴らしさに魅せられてフランス、リヨンにある姉妹提携校のフォルマフルールへ留学を決意。ヨーロッパでは、世界のトップデザイナーとして活躍している多くのフローリストと一緒にショップで研修し、プロの厳しさと、花の世界の可能性を見いだす。
日々のレッスンでは、それらの経験を生かして、多くの生徒に花の世界の奥深さを伝えている。現在は、現地で学んだ花の色合わせや花の組み合わせによるデザインの広がりを追求している。