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―― 秋の気配が深まっていくこの時期の雰囲気がぴったりイメージできる作品ですね。
花井: ありがとうございます。今、ファッションの流行が「クラシック」ということで、それをイメージして作りました。秋の夜長を楽しむというような雰囲気がうまく表現できたかなって思います。
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―― パールのキラキラしたイメージと、花のふわふわした質感というディテールの違いがおもしろいです。花井先生のこだわりが感じられますね。
花井: 手作業的な細かく作り込むのが、私は好きですね。だからと言うわけではないですが、繊細で、やわらかい花びらを持つ花が好きです。その方が繊細なイメージの作品制作のときは、作業もしやすいんですよ。
―― 花と触れ合うことが好きなんでしょうね。
花井:そうですね。身の回りにはお花のある環境がありましたし、花いじりや庭いじりも昔から好きでした。
―― お名前にもあるように、「花」との出会いっていうのは、花井先生にとって必然?運命みたいな感じですかね(笑)
花井: どうなんでしょうか(笑)。でも、前職の証券会社での仕事を辞めて、好きな事を仕事にしたいっていう強い思いが、日比谷花壇やアカデミーと引き合わせてくれたのかなって少し思います。
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―― 花井先生らしさとでも言うんでしょうか、ご自身のスタイルが確立できたのっていうのは、いつぐらいでしたか?
花井: 神戸校の立ち上げに携わったのが、講師としての始まりだったんですね。最初は自分のスタイルの確立っていうより、どのようにして生徒さんに教えればいいのかっていうことでせいいっぱいでした。講師として1年1年が積み重ねで、新しい事の発見の連続でした。 自分のスタイルが「これだ!」 と思えたのは本当にごく最近のように思います。 |
―― では、今は花をあしらう魅力っていうのを存分に味わえているんでしょうね。
花井: そうですね。自分の好きなことで自己表現ができるということは、すごく幸せなことだと感じています。同じ花でもその時々で表情が変わりますし、自分のその時の気持ちを重ねると「ああ、お花は正直だな」って思いますね。
―― それが魅力的だったりするんですよね。
花井: はい(笑)。作り手の思いが伝わる瞬間っていうのは素敵で感動的なことです。ただ、裏を返せば、自分の気持ち次第で花のあしらいのバランスが悪くなることだってあるわけですからね。だから、技術だけではなく、心を磨くこと、ピュアな気持ちでいることを心がけています。
―― 今後、花井先生を表現するステージとして、どういった場所でお花を挿してみたいですか?
花井: そうですね・・・、私はファッションにも興味があるので、ファッションショーのお花を手掛けてみたいですね。あとは、自分を表現するというよりも、広くお花の魅力を伝えるために、全く違うメディアとのコラボレーションによって今までにない新しいものを生み出せたらいいなって思います。