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―― キラキラと輝く花器がすごく印象的ですが、何を想い制作されたのでしょうか?
岩下: 凛とした冬木立のイメージを表現しました。 冬と言いましてもクリスマスに向かう冬のイメージではなく、新年を迎えて新しい生命が下で芽吹いている情景を感じ取っていただければと思います。 |
―― 今年度のアカデミーのデザインテーマである「コンフォートエレガンス」を少し意識されたとお聞きしましたが。
岩下: はい。上質でエレガントなイメージや自分なりの贅沢なひととき・・というキーワードを意識しながら季節感を表現してみました。メイン花材の「カラー」や「クリスタル」の花器の持つエレガントな雰囲気をいかしながら冬の景色の中でキラキラと輝く氷や新しい生命の芽吹くイメージを描けたらな・・と考え、このようなデザインにしてみました。
―― お花をデザインする際にいつも意識されていることは何でしょうか?
岩下: たくさんのお花を入れつつも、なるべくシンプルなラインで、お花に込めた私のメッセージが見る方の心に届くようにと心掛けています。
また、トレンドに対する意識を強く持ち、それをお花に取り入れることも大切にしています。
―― トレンドに関しては敏感な方ですか?
岩下: そうですね。3年ほどファッション業界で仕事をしていたことが影響しているのだと思います。
その時々のトレンドに合わせて、作品の素材感を意識し、お花と上手く融合させたいなと考えています。
―― アカデミーに通う以前は、どのようにお花と接していましたか?
岩下: 6歳の頃から茶道をしており、その流れから華道を習い始め、お花に興味を持ちました。
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―― それがまた、フラワーアレンジに興味が転換したのは何故ですか?
岩下: ご存知だと思いますが、華道で習うお花は茶室や床の間に生けるものが中心になりますので、その作品は「一方見」ないしは「三方見」ものが多いのです。 私は現代の生活様式に合った、開かれた空間で映えるお花も作れるようになりたかったので、フラワーアレンジを学ぼうと思いました。 |
―― 「華道」「茶道」でのお花の経験は、現在どうような形で活かされていますか?
岩下: 多分様々な影響を受けているのだろうと思いますが、一番強く影響を受けていることはその精神にあるかもしれません。「茶道」の中に「一期一会」という印象深い言葉があるのですが、「目の前に居る方は、一生に一度しか出会えないという気持ちでおもてなしをし、その出会いを大切に思う」という意味が込められています。
この「一期一会」という言葉やその精神は今も深く胸に刻まれていて、お花と向き合うとき、そしてレッスンに臨むとき、常にそのような心持ちで向かうことを意識しています。特に、講師としては生徒さんに誠心誠意を持って一つ一つを大切に伝えていきたいと思っています。
―― 岩下先生が目指す講師像はありますか?
岩下: 私が講師を目指すきっかけとなった先生が私の目指す講師像です。その先生はとても優しく何でも親しみやすい雰囲気を持った方でした。私もその先生のようにレッスン後もサロン等で相談しやすい雰囲気を作れる講師でありたいです。お花の悩みや将来のことなどで、お手伝いができればと思います。
―― 岩下先生がお花で実現したいことを教えていただけますか?
岩下: 最近よく耳にする「LOHAS(健康と環境を意識した持続可能な生活スタイル)」という言葉がありますが、私も身の回りのものを意識しながらお花を通じて、心と体の健康を維持していきたいと考えています。また文化的なものに触れながら、自分を磨いていくことの素晴らしさを生徒さんにも伝えていきたいです。

岩下 秀代(大阪校インストラクター)
講師として、その環境を提供する立場になり、通ってくださる方にとって居心地の良い学校、情報あふれる学校であるようにと、心がけています。そして、 四季の移り変わりを感じるようなお花をいつも楽しんでいただけるように、様々な提案をしていきたいと思っています。