―― まずはお帰りなさい。国際セミナー参加お疲れ様でした。早速ですが、今回制作された作品はやはりセミナーの影響を受けていますか?
金指: そうですね。今回の国際セミナーのレッスンの中で「ナチュラル」というキーワードが良く使われていました。つまり、「花本来の美しさや色を表現していく」ということです。それで、今回はウンリュウヤナギをベースに、グリーンをたくさん使ったアレンジを制作しました。 |
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―― 「ナチュラル志向」に対する抵抗はなかったですか?
金指: ありませんでした。というよりアカデミーでもお伝えしている「花に無理をさせないデザイン」という考え方と一緒なので、参加された生徒さんも同様にすんなり受け入れられたと思います。
―― 他には何か作品を制作される際に意識したことはありますか?
金指: 今回、パリ市内、郊外を観光で回った時に「フランス庭園」を良く目にしました。その印象が残っていたので、「ガーデン」をモチーフにしました。サークルアレンジを選んだのは、暑いこの季節、グリーンの草花でリフレッシュできればと思ったからです。
―― セミナーに参加されて学ばれたことや役に立ったことはありましたか?
金指: 今までと違う環境でお花を挿せるということが大きかったです。また、アメリカ人は花をいっぱい入れ華やかに作る傾向にあり、日本人は空間の取り方が上手でラインの見せ方が綺麗など、お国柄がよく分かりました。その人のバックグラウンドを大切にし、自国の歴史、植物を知ることが大事だということも再認識しました。
その他にも海外のお花事情やワールドカップのこと等、色々と裏話などが聞けたのも参考になりました。詳しくは、私が担当する【国際セミナー報告レッスン】でご披露しますね。
―― セミナーばかりの話になってしまいましたね(笑)。ところで、金指先生は、パリに行かれるのは初めてですか?
金指: いえ、何回か訪れています。国際セミナーに関しては2000年にも参加したので、2回目ですね。
―― パリの街で何か印象に残っている事はありましたか?
金指: フラワーショップ巡りをしている時に見かけたアジサイの色、特にピンクのアジサイの花の色が日本のアジサイと比べてすごく鮮やかでした。おそらく土壌の違いからくるものだと思うのですが、目を惹きました。 |
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―― 金指先生がパリに行ったらここに行く!っていうところはありますか?
金指: 今回は改装中で行けなかったのですが、「オランジェリー美術館」が大好きです。印象派のモネの絵が好きで、特に睡蓮の絵にはすごく惹かれるものがあります。
オランジェリー美術館には睡蓮の絵が四方に飾られている部屋があって、そこの中央にある椅子に座って、ぼぉーっとするのが好きなんですよ(笑)。
―― 国際セミナーの講師陣の中で、金指先生が特にインスピレーションを受けたデザイナーはいましたか?
金指: ペール・ベンジャミンです。彼は2002年のワールドカップのチャンピオンなのですが、建築の勉強をしていたという経歴から、構造的にお花を挿します。その場のインスピレーションにまかせてナチュラルに活けるというより、コンセプトをきっちり決めてから花を挿すところは、私も見習いたいですね。
――コンセプトワークが重要ということですよね。
金指: そうですね。私もコンセプト作りは慎重に行います。途中の思いつきなどで、奇をてらったようなデザインをするのは好きではないんです。また彼の独特のワイヤーテクニックやカラーハーモニーも印象的で私にインスピレーションを与えてくれました。
――最後に金指先生の目指す講師像を教えて下さい。
金指: 「この花は金指先生のデザインだよね」と言われるように、私のスタイルを持ちたいです。そして「先生みたいなお花を挿したい」と思われる講師を目指しています。皆さんも沢山の花、芸術に触れ、ご自分のお花のスタイルを見つけて下さいね。

金指 治代(東京校デザイナー)
「先生のレッスン、分かり易い」と言っていただけるように、長年のノウハウを 集結したヒビヤフラワーアカデミーのレッスンをただ伝えるだけでなく、「何故こうするのか」という理論をもって理解してもらいながらレッスンを進めています。